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追悼文 石坂公成先生のご逝去を悼む

更新日:2018/07/18

リリース一般向け

石坂公成先生が2018年7月6日92歳で永眠されました。
先生は1948年東京大学医学部御卒業後、国立予防衛生研究所免疫・血清室長、小児喘息研究所(デンバー)免疫部長、ジョンス・ホプキンス大学医学部教授(京都大学医学部教授兼任)、ラホイヤ・アレルギー免疫研究所所長、カルフォルニア大学内科教授、米国免疫学会会長等を歴任され、1966年アレルギーの原因である免疫グロブリンE(IgE)を奥様の照子先生と共に発見されました。
我が国が世界に誇る偉大な研究者であり、教育者であられました。

 

石坂先生は1972年米国パサノ賞、1973年武田医学賞、ガードナー国際賞、1974年恩賜賞・日本学士院賞、2000年には日本国際賞を受賞されています。また1974年には文化勲章を受勲され、文化功労者に選出され、1999年には勲一等瑞宝章を受勲されておられます。これらは石坂公成先生が奥様と共に永年心血を注いで御研究にあたられたその御努力と、多くの輝かしい研究実績に対しての受賞であります。
石坂公成先生のアレルギー・免疫分野における御業績は群盲象をなでると表現されていたアレルギー疾患の病因・病態・治療に対する我々の閉じていた眼をまさに開けて頂いた事にあると考えております。アレルギー疾患の研究・治療にあたる者は全て石坂公成先生の御研究に対して心からの畏敬の念を抱いております。

 

米国における長期間の研究生活と素晴らしい研究成果を可能にしたのは、どの様な障害があっても合理的な思考を重ねられ、実行に移されてきた石坂公成先生の力強い前向きな生き方によるものと思われます。また、山形にあって永年研究生活を共にされてきた奥様の照子夫人の病床に付き添ってこられた先生のお姿に感銘を受けない者はおりません。
ここに石坂公成先生のご逝去を悼み、先生の御生前の偉大な御業績を偲ぶと共に先生の御冥福を祈念し衷心より哀悼の意を表します。

 

2018年7月11日

公益財団法人日本アレルギー協会
理事長 足立 満